落田洋子銅版画集「アフタヌーン」(新潮社)
2004/10/6
今回ご紹介をするのは、私が一番愛する画家の落田洋子さんの銅版画集『アフタヌーン』です。
落田さんの画集や絵本は数冊出版されていますが、どれも素晴らしい作品世界。かなり絶版となっているものが多いですが、もしお見かけしたら、是非とも手にとってご覧下さいね。

落田洋子さんと言えば女性的な感性を生かして濃厚な作品世界を描かれる油絵の画家として知られていますが、この『アフタヌーン』は銅版画の作品集。
私が落田さんの銅版画を素晴らしいと思うのは、油絵の濃厚な世界とは全く違う表現を取りながら、彼女らしいさというのが少しも損なわれていないところ。
銅版画の様々な技術を取り入れながら、決して技法に逃げることなく落田さんの世界が綴られています。
銅版画独特な技法の面白さを堪能することができます。

またこの画集では、落田さんの日常を綴ったエッセイも多数紹介されていますが、なんだかのほほんとした日常を送ってらっしゃって、微笑ましいです。

この画集はロゴとか余白の生かし方などデザインも是非見て欲しい!
こんな本って制作する人も幸せでしょうね。。

この画集と最初に出会ったのは、銅版画を初めてまだ間もない頃でした。
もう7.8年前のことでした。
入会した工房の先輩に借りて、初めて落田洋子さんのお名前を知りました。
その後何年か後にもう一度みたくなり本屋さんに聞いたのですが、既に絶版とのことでした。
忘れられなくて図書館にリクエストして借りました。
以来美術書専門の古書店を訪れる度に探していましたが、巡り会うことはなかったです。
ネットの古書店で検索しても いつも品切れで。

それが先日、やはりネットの古書店のサーチで見つけることができて、ようやく私の許にこの本がやってきました!
こういうことってあるのですね。
大切な大切な一冊です。
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